11月23日、篠笛教室「笛人」の発表会が無事に終了しました。
発表会の会場である林間劇場は今年の春にスプリングコンサートを行った場所で、開放的な円形ステージ、高い天井、一面ガラス張りのとてもいい空間です。発表曲は笛二管だけの響き、ピアノの生伴奏や力強い和太鼓に合わせて、そしてカラオケの豊かな伴奏に合わせてみたりと発表形態も様々。ジャンル問わず篠笛の可能性と楽しさを感じます。
とはいえ発表本番ではカラダが震えていつも通りの演奏ができなくて悔しかった方もたくさん、逆にあまり緊張せず響きのあるいつものいい音を奏でられた方も。
そういえば僕がまだ朱鷺会の生徒で発表会に参加していた頃、ほかの人の「震えながら吹くあの姿が好きなんだよね~」ってある方に話したら「ひどーい!」って言われました。そりゃそうですよね。でも好きなんです。その震えがおもしろくて好きなわけじゃなく、緊張しながらも必死でその緊張と戦いながら吹いている姿が素敵で好きなんです。大人になったらこういう場って結構避けて通れることも多いじゃないですか。だけどお金出して恥ずかしい思いをしてまでも人前で吹くというその決断、すごいと思うんです。そしてその日のわずか数分のために一生懸命練習する。それなのに、こんなにたくさん練習したのに、本番は失敗したりまともな音が出なかったりと、散々な数分間を耐えて終わる…。
素敵です。カッコいいです。心からの大きな大きな拍手を送ります。
自身のライブも大切ですが、一年に一度の生徒さんの発表会は僕にとってはいちばん大切な日なのです。小さな教室の小さな発表会ですが、そんな僕の教室の生徒さんは最高に素敵なんですよ。