メールまたはお問合わせページよりご連絡ください。
蘭情篠笛、立平篠笛をお取り扱いしております。通常の篠笛につきましても仕上げにより「天地巻き」や「総巻き」など数種類あり、そのほか蘭情管には「田楽笛」や曲がった篠笛「津軽」、立平管には蒔絵を施したものなどございます。
どちらも通常ご注文をいただいてからの製作となりますので、完成まで2週間から2ヶ月ほどかかります。
グループレッスンにつきましては、現在(2016.7)時点では行っておらず、篠笛教室会員が個人レッスンです。
篠笛の仲間と一緒に行いたい場合、3人以上でグループレッスン開催可能ですのでご相談ください。
個人レッスンにつきましては、同月内で可能な限り対応いたしますので、お早めにご連絡ください。
狂言師・総合芸術家 五世 野村万之丞氏(1959-2004)による「楽劇 大田楽」で使用している笛は田楽笛の十本調子唄用です。
十本調子の篠笛も使いますが、プロが使用しているのは蘭情氏の田楽笛です。屋外で開催することが多く、また力強い太鼓(タム)とのバランスも考えられていると思われます。
日本人の琴線に触れるいにしえの笛の音、やさしく、そして時に力強く、たった一管ですべてを表現します。
田楽笛につきましてはFAQの「田楽笛とは、どのような笛ですか?」をご覧ください。
よくいただく質問ですが、やはりこれは人それぞれとしか言えません。そもそも「吹ける」という定義が曖昧なものですので、どの程度になったら吹けるといえるのか答え難いところです。
ですが、あえて答えるならば日々練習すれば3ヶ月程度で童謡などが吹けるかと思われます。しつこいようですが、あくまでも目安ですので個人差があります。一年たってもまだまだの方や、1ヶ月ほどで全域の音が出る方もいらっしゃいます。人と比べることは意味がありません。それぞれのペースで吹かれることが大切だと思います。
最初の頃は特に大変ですが、やればやっただけの成果は必ず出ます。吹けば吹いただけ、どんどん楽しくなってくるでしょう。どんどん好きな曲が気持ちよく吹けるようになってくるでしょう。笛がちゃんと答えてくれます。
上達のコツですか?
…ありますよ(笑)。
大切なわが子のように、すこしでも多く一緒にいてあげてくださいね。
篠笛教室「笛人」の発表会を年に一回(11月ころ)行っています。
日ごろの練習の成果を発表いたします。基本的に会場やお店やを貸しきっての開催ですので、現在は一般の方は聴くことができません。
発表は笛のソロや合奏、カラオケ伴奏やピアノ生伴奏など、様々な自由なカタチで発表します。昨年(2015年)はピアノと篠笛の合同発表会を行いました。参加は強制ではありませんが、一年に一度、緊張しながらもみなさんの前で吹かれる姿はとっても素敵です。
また6月ころには交流会も行っています。
篠笛はシンプルな構造ゆえに半音が出にくい楽器です。そのため、さまざまな調に対応するために、音の高さによって半音刻みで通常一本調子から十二本調子まで12種類あります。調子は管頭に漢数字で表記されています。
調子の数字が小さいほど音は低く、大きいほど高くなります。例えば八本調子はハ長調(C)またはイ短調(Am)となり、六本調子は変ロ長調(B♭)またはト短調(Gm)となります。
一本調子は太く長く、小さい手の方は演奏が難しい場合があります。また十二本調子などは逆に細く短く、かなり音も高くなります。
篠笛は移調楽器ですので、どの調子の笛でも基本的に同じ運指(指使い)で吹きますので、調子(移調)による混乱は少ないでしょう。同じ曲でも使用する調子によってイメージがかなり変わってきますので、いろいろ試してみるのも面白いと思います。
最初はバランスの取れた六本調子や八本調子あたりから始めるとよいのではないかと思います。
篠笛は移調楽器であるため、五線譜は基本的に♯や♭がない(または少ない)ハ長調(C)やイ短調(Am)などに移調して書き換えます。その際、楽譜の低い「ド」を「一」とし、「ドレミ・・・」が漢数字の「一二三・・・」、オクターブ高くなった「ドレミ・・・」をアラビア数字の「123・・・」と表記します。どの調子の笛でも数字をみて同じ指使いで演奏します。
メリットとしては五線譜が苦手な方でも演奏できるという事でしょう。また調が変わっても笛を持ち替えるだけ同じ楽譜(同じ運指)で演奏できるので、笛の移調はとってもラクなのです。
デメリットとしては数字譜は音の長さがわかりにくい場合があります。その点は五線譜の音符がとても優れているので、五線譜と数字を併記したものがおすすめです。当サイト「笛人」で作成している楽譜は五線譜と数字を併記しております。
ちなみに移調楽器である篠笛は音名と階名が異なるので、絶対音感のある方はとっても違和感を感じでしまうそうですよ。
(あぁ、絶対音感がなくてよかった。。。ひとりごと・笑)
田楽笛とは故・野村万之丞氏による大田楽での使用する際に考案された笛であり、一噌幸弘氏および笛師 蘭情氏によって開発、製作されました。田楽笛の誕生についての詳細は触れませんが、笛の特徴をいくつかお伝えします。
外観は龍笛や能管に似ていて重厚であり、塗りによる華やかさも感じられます。篠笛にくらべて重く、比較的太くて肉厚のものが多いと思われます。能管や龍笛ベースというよりは、篠笛をベースといった感じであり、篠笛同様に一本調子から十二本調子までそれぞれ唄用と古典調があります。また竹の素材には煤竹が使用されています。
音色につきましては、太く力強い音が特徴的です。大田楽では十本調子唄用が使用されていますが、吹き方によっては能管のような鋭い音が出ますので、太鼓との相性もよいと思います。
太さゆえに笛によっては大甲が出にくい場合があり、息もたくさん必要とします。また、豪快な力強い音を得意としますので、繊細な音は篠笛の方が表現しやすいと思います。
田楽笛に使用されている竹は煤竹、そして芸術的な作りと張りのある音、篠笛にはない魅力が田楽笛にはあります。
ご興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
写真は朱色の三管が田楽笛です。